EV電気自動車
家電のイギリス大手のダイソンが、EVに参入するという発表が、先日ありました。ダイソンと言えば、
コードレスの掃除機や、扇風機が有名です。
実は、エンジン車に比べてEVは、部品点数が4割も少なくて済みますし、高度な技術が不要になるなど、
サンユウ障壁が、とても低いと言われています。
現に自動車専門メーカー以外では、アメリカのテスラが有名です。ダイソンは、しかも電池も自前で生産する
ということです。ダイソン社長は、「いつか車を実現する日のために技術開発を絶えず進めてきた」と本気です。
現在の自動車メーカーは、トヨタのカンバン方式に見られるように、傘下に系列部品メーカーを多く抱えています。
EVになると、こうした部品メーカーは淘汰していかなくてはなりません。系列部品メーカーにとっては、
これは死活問題です。
したがって、本気でEVに取り組めるのかどうか、自動車メーカーにとっては、本気度が問われるところです。
しかし環境問題や、資源問題から見ても、EVは必然の流れだと感じられます。あと30年経ってみると、
トヨタやニッサンは、もしかしたら、衰退企業になっているかもしれません。
東芝が原子力事業に大規模投資をして失敗したように、次代の波をどう乗り越えていくのか、大企業のかじ取りは
規模が大きいだけに、経営者の眼力が問われることになります。