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居眠り磐音

佐伯泰英の『居眠り磐音』シリーズも、この1月に出版された、50号、51号の

2冊でシリーズが完結しました。

 振り返ってみますと、第1号から15年の歳月が流れています。ここ数年は、年2、3冊

程でしたから、よく続いたものです。

 このシリーズはとても人気が高く、主人公の茫洋とした人柄と、周りを取り巻く人たちと

織りなす人情模様、それと悪を断ち切る主人公の剣の冴えが、その要因だと思います。

 総じて、最近は書店でも武家物、町人物などの文庫でのシリーズ本がたくさん出ています。

私も他のシリーズでは、鳥羽亮の『はぐれ長屋の用心棒』を読んでいます。

 佐伯泰英も多作家で、他には『鎌倉河岸捕物控』や『古着屋総兵衛始末』『密命』『吉原裏同心』

などがあります。

 ですが私は読んでいません。なぜなら読みだすと、シリーズものですから、ずっと読み続けなければ

気がすまないからです。そうなると、貴重な読書の時間がこうした娯楽本に費やされてしまうことに

なってしまいます。

 こうした気軽に読める本は、読んだ後、ああ面白かった、という程度で終わってしまうことが

よくあります。『はぐれ長屋の用心棒』も毎回同じパターンで、飽きてきていることは確かなのですが、

新刊が出ると、つい買ってしまいます。

 そういうわけで、これからは良書に巡り合って、時間を有効に使いたいものだと、反省がてら

良書を探しているところです。
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