土地の有効利用
遊休の土地の有効利用といえば、今まではアパート建設でした。特に相続税対策として、ハウスメーカー
始め建設会社が積極的に奨めてきました。
しかしながら、アパートは新築して精々10年程度までが入居率はいいものの、中古になってきますので、
それ以後はガタンと空室率が高まります。
ましてや駅近ならいざ知らず、徒歩15分以上の立地なら、なおさら空き室率が高まります。また10年も
経つと、アパートのスタイルも変わってきますので、見向きもされない可能性も出てきます。
投資額が大きい割に空き室が増えると、借入金で調達していては返済にも支障が出てくることになります。
また、相続で土地を分割して子供たちに配分したくても、アパートは分けられません。
ですから、これからはアパート建設は、慎重に検討しなければなりません。むしろ土地を売却するなり、
あるいは買い替えるなりすることも考えていくことが必要となります。
最近、戸建て賃貸という方法が出てきています。駅から遠くても一戸建てで済みたいというニーズを充足する
やり方です。検討してみる意義はあると思われます。