マイナンバー制度(2)
この度スタートするマイナンバー制度が、なぜ実施されるようになったのか、
背景を考えてみたいと思います。
大きくは3つあると考えられます。一つ目は、先進国のほとんどの国が、マイナンバー
と同じような番号制度を既に実施していて、日本は取り残されてきているということです。
アメリカやイギリスはもちろん、お隣の韓国もすでに実施されています。どうやら日本は、
最後尾の位置にあるといえます。
二つ目は、消えた年金問題がこの制度を後押ししたということです。納付記録はあるものの、
誰が納付したが宙に浮いたままになっていたことから、社会保障制度をうまく機能させるには、
マイナンバー制度がないといけないということが明らかになったことです。
三つ目は、国の謝金が1,000兆円を超し、財政収支の改善が待ったなしになったことです。
特に社会保障費が一般会計支出の1/3を占めるほど負担になり、いかに収入を上げるかを
真剣に考えざるを得なくなったわけです。
税金や社会保険料の徴収漏れを防ぎ、一方では生活保障費などの不正受給を防ぐことに
抜本的にメスを入れることになった次第です。
いずれにしても、国民が国に管理されるような時代になってきたと言ってもいいかもしれません。
マイナンバーは他人事と考えるのではなく、自分のこととして、慎重に対処することが望まれます。
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