アライアンス
日本経済新聞の先月の私の履歴書は、カルロス・ゴーンさんでした。日産自動車とルノー、
それに今度は三菱自動車の会長にもなっています。
とても読み応えのある記事でした。プロの経営者としての考え方や事業の進め方は、経営者の方に
とっては、参考になるものです。どういうわけか、普段はこの記事を読まない女房も、読んでいた
のには驚きました。
この記事の中で、アライアンスについての私の考え方が、変わりました。今までアライアンスというと
合併や吸収というイメージがありましたが、ニッサンとルノーの場合は異なります。
日産はルノーの出資を43%も受け入れていますが、経営についてはニッサン自身の経営が
重んじられているのです。
合併はしないが、あたかも一つの事業のように高い次元で相乗効果を追うのが、アライアンス
というわけです。材料仕入れや、技術協力などを進めることで、お互いの経営力を高めていく
ことになります。
そこで考えられるのは、税理士業界においてもアライアンスが組めるのでは、ということです。
合併はしないが、同じ考え方の場合、お互いに技術やノウハウのあるものを提供しあうとか、
プロジェクトを組んで新しいビジネスモデルを創り上げる、ということも考えられます。
自社の努力だけでは限界も出てきますし、成長発展の速度も思うようにいかないことも
十分考えられます。新しい取り組み方として、大いに検討していきたいテーマです。