くい打ち偽装問題
旭化成建材のくい打ち偽装問題は、世間を大きく揺るがせています。くい打ちを担当した人は、
もし自分が担当したマンションを、自分が住むとなったら、購入を決めたでしょうか。
旭化成建材もさることながら、不思議に思ったことですが、なぜ販売会社や施工を担当した
建設会社が表に出てこないのでしょうか。
ようやく販売会社である三井不動産が、歯切れの悪いお詫び会見を行いましたが、いわば欠陥品を
販売したわけですので、時期が遅すぎます。
ましてや元請けの三井住友建設の正式なお詫びと説明は、まだ開かれていないのではないでしょうか。
末端の会社に責任を負わせるのは、製造の責任者ですので、自分は知らないでは、世間は厳しい目を向けて
くるでしょう。
ところで、今回のただ一つの救いは、逆説的ですが、関係する会社が大企業であったということです。
関係する会社でどう補償するかはありますが、金銭的な補償は、ほぼ可能だと思われます。
もしこれが中小企業同士ですと、破産になってしまうと、もう金銭の補償は得られません。
今後の推移を見守るとともに、建設業界の健全な施工体制を期待したいものです。
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