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うどん好き

 実は何を隠そう、私は大のうどん党です。なにせ四国は愛媛出身で、うどんに

慣れ親しんでいます。

 それになんといっても本場香川の高松で、大学の4年間を過ごしましたので

うどんについては、筋金入りです。

 あちらの昼食は、まずうどんです。それにいなり寿司(あちらではキツネ寿司)か、

ちらし寿司(同じくバラ寿司)の小皿をセットでとります。これは定番です。

 最近は関東でもうどんの専門店が増えてきました。私にとっては大歓迎です。

 しかし、残念なことがあります。それは、つゆの味です。讃岐のうどんは薄味なのですが、

こちらは味が濃いのです。それに色も少し濃いのです。やはり関東の人の味覚に合わせた

のでしょうか。

 ところで2か月ほど前に、花まるうどんを始めて食べました。結構混んでいました。

トッピングを選ぶのはいいですね。私の大好物の天たまや、ちくわ揚げなどもあり、

列に並んでうどん玉も注文しました。

 どんぶりにうどん玉を入れて、次はおつゆの番です。ところがです、店員さんが、

なんと蛇口のノブを押して、ジャーっとおつゆを入れたのです。

 ファミレスのフリードリンクみたいなものです。ジュースやコーラを自分で入れる

のと同じ仕組みです。

 これにはガックリしました。味も風情もありません。ちょっと大げさですが、

人間の扱いではなく、犬や猫の扱いのような気がしました。

 「それはないよな」というのが正直な気持ちでした。煮立ったおつゆの鍋から、

お玉ですくって、おつゆを入れてくれると、さあ食べようという気持ちになります。

 店員さんの親指が、どんぶりのおつゆに入らないで欲しいと、気にしながら待つのが、

これもまたいいのです。

 そういうわけですから、食べていてもあまり美味しく感じられませんでした。

それ以来、二度とその店には行っていません。経営者の消費者への姿勢や思いが

どうなんだろう、というのが感じられた次第です。

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