SDGsコラム:なぜ中小企業にSDGsが必要なのか
≪SDGsは一時のブームではない≫
現在、教育現場でもSDGsを取り入れた教育がトレンドになりつつあります。文部科学省が推進していることもありますが、私立の小学校や中学校ではSDGsを入学試験の質問項目に入れているところも多くなってきました。
大学においても、金沢工業大学では、「SDGs時代のグローバルリーダーの育成」といったSDGsに特化した通年カリキュラムを組んでいます。上智大学では、「持続可能な開発目標(SDGs)を学ぶ」講義など、2019年度は約60科目が授業で取り上げられています。10代、20代の若い人達にとってSDGsはいわばコモンセンスになってきているのです。彼らがいずれ消費者になり、企業で働くことを考えると、企業にとってSDGsに無縁でいるわけにはいかないことになります。
また、今までISOやCSR、コンプライアンスなどのブームがありましたが、これらはいずれも大企業を中心に取り上げられ、定着したことでそれ以上の進展はありません。しかしながらSDGsは、これらと違って社会・環境・経済の課題解決に取り組むことを主体としていることから普遍性があり、網羅性が高く、すべての企業にとってビジネスとの親和性が高いものです。決して一時のブームに終わるものではなく、むしろますます拡がっていくものになるでしょう。