SDGsコラム:日本の中小企業のSDGsの浸透度は
≪ 中小企業のSDGsの調査 ≫
2018年12月に関東経済産業局が中小企業のSDGs認知度の実態調査結果を発表しました。
従業員300人以下の企業500社が対象、その内従業員20人以下が85%でした。
この調査自体2年前ではありますが、「SDGsについて全く知らない」と回答した企業が84%、「聞いたことはあるが、内容は詳しく知らない」8%を加えると、93%の経営者がSDGsのことをほとんど知らないという結果でした。
その調査の際にSDGsの内容を理解した後の感想を確認したところ、「国連が採択したものであり、自社には関係ない」が23%、「大企業が取り組むものであり、自社には関係ない」が13%と併せて35%が消極的でした。
また、「取り組みの必要性は理解するが、何から取り組んでいいかわからない」が14%、「取り組みの必要性は理解するが、取り組む余裕がない」が38%と前向きにとらえるが、まだ行動に移せないという状況でした。
なお、取り組む際の課題について最も多い回答は、「社会的な認知度が高まっていない」次いで「資金の不足」「マンパワーの不足」「何から取り組んでいいかわからない」でした。
2018年当時、多くの中小企業の経営者にとっては、SDGsは身近ではなく、認知度も低いものでしたが、2020年の一般社団法人日本能率協会の調査では、認知度が76.5%、さらに約4割の企業がSDGsに取り組んでいるという結果が出ており、SDGsへの意識が高まっているといえるでしょう。
今後の活動の広がりが期待されます。