SDGsコラム:帝国データバンクのSDGsに関する意識調査
2020年6月に実施された帝国データバンクによるSDGsの意識調査結果が発表されました。調査企業数は、全国11,000社、内訳は大企業が20%、中小企業が50%、小規模企業が30%です。
要旨
- 企業の25%がSDGsに積極的でした。しかしながら、言葉は知っているが意味もしくは重要性を理解できないが15%、言葉を知っていて意味もしくは重要性を理解できるが取り組んでいないが33%と、半数近くがSDGsを知りつつも取り組んでいないことが明らかになりました。
- SDGsの17目標のうち現在力を入れている項目は、目標8の「働きがいも経済成長も」が27%でトップでした。次に目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」が16%、続いて目標12「つくる責任つかう責任」15%でした。今後取り組みたいものに目標8「働きがいも経済成長も」が15%と最も高いものでした。
- SDGsの達成への貢献によって向上される企業価値としては、「企業好感度」が53%でトップ、「社会的評価」も50%と、社外からの見られ方に好影響があるという意見でした。
こうした調査結果を見ると、中小企業においてもSDGsへの取り組みが今後加速していくものと見込まれます。まずは身近なところからSDGsに取り組みを始めることが第一歩ですし、自社の経営資源を見直して自社ならではの特徴を打ち出すことが大切だと思われます。