SDGsコラム:中小企業経営者のSDGsに対する認知度
SDGsは、2015年9月ニューヨーク国連本部において193の加盟国の全会一致で採択された国際目標です。SDGsは、Sustainable Development Goals 持続可能な開発目標のことですが、社会全体が抱える問題を解決し、世界全体で2030年を目指して明るい未来を作るために17のゴールと169のターゲットで構成されています。
ところで関東経済局が「中小企業のSDGs認知度・実勢等調査」を2018年12月に発表しました。これは日本で初めて実施された中小企業の代表取締役に対する調査でした。
1.SDGsについて全く知らない・・・84%
2.SDGsという言葉を聞いたことがあるが、内容は詳しく知らない・・・8%
3.SDGsの内容について知っているが、特に対応は検討していない・・・6%
4.SDGsについて対応・アクションを検討している・・・1%
5.SDGsについてすでに対応・アクションを行っている・・・1%
SDGsへの理解が定着している中小企業経営者は10%にも満たないことが分かります。
この理由としては、「大企業が取組むもので、自社には関係ない」「優先度が下がる」「取組む必要性を理解するが、方法がわからない・余裕がない」などが挙げられています。
しかしながら、同じ調査ではSDGsへの認識の有無は別として、企業としてSDGsの貢献に寄与する社会課題解決に資する取組みを既に行っている企業が50%となっています。従いまして、自社の既存の取組が社会課題の解決(SDGs)と関係していることを改めて認識することが必要だと考えられます。