FP通信2024年8月号「旅行等で新幹線が運休になったときの対処法 」
旅行等で新幹線が運休になったときの対処法
今回は、台風や大雪で新幹線が運休になったときの対処法と払い戻しのルールについて役立つ情報をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
新幹線が運休したら
新幹線が運休することは意外とあります。特に台風や大雨、大雪などの悪天候や設備故障が原因です。そんな時には駅の掲示板や駅員さんの案内が混乱することも多いですが、慌てずに対応するためのポイントを押さえておきましょう。
運転見合わせと運休の違い
まず、運転見合わせと運休の違いについて知っておきましょう。
『運転見合わせ』は、列車が出発を待機している状態で、運転できるようになったら出発します。2時間以上の遅延が発生すると特急料金が払い戻されますが、それ以下の遅延だと払い戻しはありません。
『運休』は、列車の出発そのものが取りやめになります。この場合、全額が払い戻されます。ただし、振替輸送が行われる場合には、代替手段の運賃を支払う必要があります。
運休の基準と判断
新幹線が運休になる基準は天候や状況によって異なります。例えば、東海道新幹線の場合、1時間に60mm以上の雨や風速30m/秒以上の強風が運休の目安です。事前に運休が予想される場合には、早めに決定されることもあります。
運休による払い戻しのルール
運休が発生した場合、JRが提供する保障は基本的に切符の払い戻しだけです。ホテルのキャンセル料や飛行機の乗り継ぎ費用などは自己負担になります。エクスプレス予約やスマートEXを利用している場合は、未発券の切符は自動的に払い戻されるので便利です。
実際の対処法
(1) 乗車前に運休が決まった場合
▪ 乗車をやめる
→ 手数料なしで全額払い戻し。
▪ 後続列車に乗る
→ 後続列車が運行している場合は無料で変更可能。
▪ 後日乗車する
→ 日を改めて乗車。
（2）乗車中に運休が発生した場合
▪ その駅で降りる
→ 特急料金と降車駅から目的地までの乗車券が払い戻し。
▪ 有効期間の延長
→ 運休の日から5日以内に再度乗車。
▪ 出発駅に引き返す
→ 全額払い戻し。
▪ 他の経路で移動
→他の列車を利用して目的地まで移動。
▪ 別の手段で移動
→ 例えばバスなどで移動した場合、その区間の運賃が払い戻し。
まとめ
運休が発生したら、駅の掲示や放送、公式サイトなどで情報を確認し、冷静に対処しましょう。駅員さんも忙しいので、怒りをぶつけずに協力することが大切です。
正確な情報を得るために、複数の情報源を確認して、早めに適切な行動をとりましょう。新幹線の運行状況を確認できるサイトも活用すると便利です。
ホテルや旅館には早めに連絡を
直前や当日だとキャンセル料がかかる場合が多いですが、災害などの状況によっては考慮してくれる場合があります。また、ホテル側も帰宅手段がなくなっているお客様などを泊めることもできるので早めに連絡しましょう。