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FP通信2024年6月号「新NISA これから始めても遅くない! ~始めるためのポイントと注意点~」

新NISA これから始めても遅くない! ~始めるためのポイントと注意点~

新しいNISAが2024年1月からスタートして、すでに半年が経過しました。新NISAの登場によって、投資環境は大幅に改善され、投資家にとって非常に有利な制度となっています。しかし、まだ新NISAを始めていない方も多いかと思います。今回は、これから新NISAを始めても遅くない理由と、始める際の注意点について詳しく解説します。

新NISA(少額投資非課税制度)とは?

NISAは、株式や投資信託から得られる配当金や売却益に対して、所得税が非課税となる制度です。従来のNISAには「一般NISA」と「つみたてNISA」がありましたが、新NISAはこの二つの制度を統合し、より利用しやすくなっています。

(1) 非課税期間の恒久化

これまで一般NISAでは5年、つみたてNISAでは20年とされていた非課税期間が無期限になり、長期的な資産形成がしやすくなりました。

(2) 年間投資額の増加

成長投資枠で240万円、つみたて投資枠で120万円、合計360万円まで投資可能です。

(3) 生涯投資枠の拡大

生涯で1800万円まで非課税で投資できます。これは従来の制度に比べて大幅な拡大です。

(4) 再投資の許可

一度売却した分を再度投資することが可能になり、投資の柔軟性が大幅に向上しました。

これから始めても遅くない理由

(1) 長期投資に有利な制度

新NISAの最大の魅力は、非課税期間が無期限であることです。投資は時間をかけるほど利益が増える可能性が高く、非課税であることは非常に有利です。これから始めても、時間をかけてじっくりと資産を増やすことができます。

(2) 高い年間投資枠

年間投資枠が360万円に拡大されているため、これから始めても十分に投資枠を活用できます。月に換算すると30万円まで投資できるので、短期間で多くの資産を積み上げることが可能です。

(3) 生涯投資枠の再利用

一度売却しても、生涯投資枠が再度利用可能なので、資金が必要なときに売却し、再度投資することができます。これにより、生活の中で資金が必要な場面でも柔軟に対応できます。

始める際の注意点

(1) 投資枠の管理

2つの投資枠が別々に管理されるので、どの枠をどのように使うかを計画することが重要です。例えば、つみたて投資枠は毎月の定額積立、成長投資枠は一括投資や高成長が見込める個別株の購入に向いています。

(2) 金融機関の選択

NISA口座は一つの金融機関でしか開設できないため、どこで開設するかが重要です。ネット証券は手数料が安く、商品数も豊富で、自分で銘柄を選べる人に向いています。一方、対面でのサポートが必要な場合は、相談機能が充実している証券会社やIFAを選ぶと良いでしょう。

(3) 商品の選択

新NISAでは、さまざまな商品が選択できます。インデックス運用は低コストで長期的に安定したリターンを狙える一方、アクティブ運用は高いリターンが期待できるものの、手数料が高くリスクも大きいです。自分のリスク許容度や投資目的に合わせて商品を選びましょう。

(4) ボーナス設定の活用

年の途中から積み立てを始める場合、ボーナス設定を活用して積み立て額を増やすことができます。つみたて投資枠では、最低でも年に2回の積み立てが必要なので、ボーナス設定を使って効率的に投資枠を使い切りましょう。

(5) 評価額と損益の管理

つみたて投資枠と成長投資枠で同じ商品を積み立てる場合、評価額や損益が別々に管理されるため、マイページでの確認が必要です。複数の口座で商品を保有している場合は、管理が煩雑になるため注意が必要です。

新NISA

投資家にとって非常に有利な制度であり、これから始めても遅くありません。非課税期間の無期限化や生涯投資枠の拡大、再投資の許可など、多くのメリットがあります。しっかりと注意点を押さえて、長期的な資産形成を目指しましょう。投資を通じて、将来の資産をしっかりと築き上げるための一歩を踏み出してください。

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