FP通信2021年10月号「お子さんが新型コロナウイルスに感染したら・・・」
お子さんが新型コロナウイルスに感染したら・・・
緊急事態宣言の解除
9月30日で緊急事態宣言が解除されました。宣言発令中は、分散登校で自宅学習日を挟み、登校していた我が家の小学生たちも通常通りの登校に戻りました。会えなかった友達と教室で一緒に勉強できるのを喜んでいます。
しかし、教室は密になっていないか、デルタ株は感染力が強く、子どもも感染する可能性が高いと言われているが大丈夫なのだろうか、12歳未満は対象外なのでワクチンは未接種だけどどうなのだろうか、などと親としては少し心配している一面もあります。
お子さんが感染したら・・・
もし教室で感染してしまったら、いったいどうなるのでしょうか。年齢が低い子供たちは重症化リスクは少ないと言われていますが、当然、学校には行けずに、入院もしくは自宅療養になります。
また、同居の家族は濃厚接触者になりますので、PCR検査で陰性でも自宅待機が必要になります。
濃厚接触者の定義は
新型コロナウイルス感染症の PCR 検査等で陽性となった者(患者)と、感染の可能性のある期間(症状が出る2日前から入院等になるまでの期間)に接触し、以下の範囲に該当する場合は濃厚接触者と定義されます。
濃厚接触者の定義
① 患者と同居あるいは長時間の接触(車内・航空機内等を含む)があった者
② 適切な感染防護(マスクの着用など)なしに患者を診察、看護もしくは介護をした者
③ 患者の気道分泌液もしくは体液などの汚染物に直接触れた可能性のある者
④ 手で触れることのできる距離(1メートル)で、必要な感染予防策なしで患者と 15 分以上の接触のあった者
(参考)国立感染症研究所感染症疫学センター「新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領」
実際には、この定義をもとに、保健所が患者、または家族や会社などから聞き取り調査をし、状況に応じて総合的に判断します。
見落としがちな保障
親の保障は対策されている場合が多いので、仮に親が新型コロナウイルスに感染してしまっても、自宅療養やホテル療養でも、加入している医療保険から、入院給付金等が支給されます。
しかし、お子さんは、医療費が無料だからといって民間の医療保険に未加入のケースが多いです。お子さんの検査結果が陽性で、親が濃厚接触者になってしまうと、外出が制限されてしまうので、自由に働くことができなくなってしまう可能性も大きいです。
そのような状況でも、自分は感染しているわけではないですから、収入の補てんなどはない場合が多いです。
お子さんの保障を確認
普段はあまり気にすることがないかもしれませんが、これを機会にお子さんの加入している保障を確認しましょう。
もし、加入していなかったり保障が少ない場合は、コロナが落ち着く1、2年だけでも保険の加入を検討しても良いでしょう。
月々1,000円程度の掛金でコロナに陽性反応が出て、自宅療養や入院をした場合8万円~13万円程度保障されるものもあります。
一日でも早く
一日でも早くコロナが収束に向かい、安心して生活できる日が来ることを心から祈っています