２５年ぶりにカープが優勝しました。四半世紀優勝を待ちわびていましたが、

やっと優勝することができました。

　何を隠そう、私は大のカープファンです。思い出すのは、カープが初優勝した

年のことです。

　昭和50年のことです。私が新入社員として広島に配属になって数年たった年です。

この年は、夏以降カープが初優勝に向かって突き進んでいる頃でした。

　広島の街中が盛り上がっていました。街全体が異様な雰囲気でした。

もしカープが優勝できなかったとしたら、広島の街がパニックになるのではと

思われるほどの熱さでした。

　初優勝した瞬間は、同僚と麻雀をしていまして、店のオーナーが、全員に

お酒を枡で配ってくれたことを思い出しました。

　そのころからカープは、貧乏球団でして、補強する資金がないですから、

名もない新人を鍛えて一流選手にすることしか道はありませんでした。

　そしてせっかく育て上げた選手が、巨人や阪神などの金持ち球団に、FAで

攫われるのを悔しい思いで見るしかありませんでした。江藤、金本、新井

といった野手や、川口や大竹といった投手はその例です。

　しかし、その歴史を乗り越えて、菊池、丸、田中、鈴木、安倍といった

生え抜きの若手が猛練習で育ち、こうした野手に引っ張られることで、

投手も育ってきました。

　一丸となった生え抜きの戦力に、新人や外国人、既成戦力のなどの補強を

欠かさなければ、これからカープは黄金時代を迎えることでしょう。

　ここに一流選手をかき集め、戦力と期待しても一致団結ができていなかった

チームとの違いを見ると、組織力の差は歴然です。組織のあり方について、

示唆あるカープの優勝でした。

　
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