マスターマインド
マスターマインドという言葉があります。これは、アメリカの有名な成功哲学者のナポレオン・ヒルが、著書『思考は現実化する』で言っている言葉です。
彼は「明確な目標を達成するための二人ないしそれ以上の人たちによる、調和された知恵と努力の協力関係」と定義しています。
また、「マスターマインドグループを正しく選別し、活用することができれば、願望や目標は、自分でも知らないうちにほぼ半分は達成したのも同様なのだ」とも言っています。
つまり、相談したり協力したり援助を惜しまない人たちを持つことができれば、経済的な成功を収めることができるし、お互いに利益を享受することができるということです。
そしてこうした協力者の複数の心が調和して、一つに結ばれると、一種の超越的とでもいってよいエネルギーを作り出す、と言っています。
この二つが、マスターマインドの原理だということです。
経営においても同じことがいえると思います。全社員が同じ目標のもと、同じ思いを持ち、同じ方向に向かって、協力し合うことができれば、一つのエネルギーよりもはるかに大きなエネルギーを生みだすことができるわけです。
難しい経営手法に取り組むよりも、この健全なマスターマインドを育むことの方が、経営におけるもっとも重要なテーマなのではないでしょうか。
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