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東芝問題

東芝の不適切会計が問題になっています。損失の繰り延べによる、利益の水増しということ

のようですが、大企業だけあって、社会経済に与える影響はかなり大きなものがあります。

 なんといっても、現社長以下3代の社長が辞任するというわけですので、責任の重大さは

はかり知れないものがあります。

 大学卒業後東芝に就職し、10年過ごした東芝出身の私としましては、残念かつ歯がゆい

思いがあります。

 現田中社長は、実は同期入社なのです。当時の入社時の採用人数は、私の記憶では

理科系が600人、文科系が100人の計700人の学卒採用でした。

 田中社長は文科系ですので、入社時の新人社員教育で一緒だったのかもしれませんが、

面識は全くありませんでした。

 当時先輩からよく言われていたのは、「組織の三菱、人の三井」という言葉でした。

東芝は三井系でして、とてもフレンドリーな雰囲気で、よく言えば人にやさしくて、

組織に甘い、という風土でした。

 お互いが仲が良く、働きやすい組織でしたので、私の時代には辞める人はいませんでした。

私の知っている限りでは、同じ部で病気で辞めた人が一人だけでした。

 私の場合は東芝を嫌いになったわけでもなく、上司や人間関係で嫌になったわけでもありません。

税理士になろうと決心したので、思い切って飛び出したのです。

 そういう東芝ですから、ちょっと甘い体質が根本にあったような気がします。反面、組織としての

厳しさが欠けていたのでしょうか。

 それから、東芝は歴史のある名門会社ですので、社長は東大卒が多いのです。ところが

田中社長は東芝の本流ではなく、神戸商科大学卒なのです。

 地方の一大学卒が社長になったことは前代未聞のことだったでしょう。こんなことは

本来ありえないことです。どうして社長になったのかは、窺い知れないことですが、

異質なことには違いありません。

 名門大学卒を押しのけて社長になったことが、実績重視で存在感を示そうとした、

ということは思い過ごしでしょうか。

 ともあれ、東芝は日立のように利益至上主義でがつがつしたところがなく、技術力もあり、

良い製品を作る紳士的で良心的な会社です。優秀な社員も一杯います。

 今でも私は愛着があります。電気製品もできるだけ東芝製を買っています。

そういう東芝の復活を願っています。

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