仕事ができる人 パート64
報告のできる人・できない人
上司と部下のコミュニケーションで、報連相、つまり「報告・連絡・相談」がとても大切だと、
よく言われています。
私はこの中で、特に「報告」が一番重要な要素を占めていると思います。上司にとって
部下から報告がないことは、一番不安です。
報告がないと、指示した件が順調に進んでいるか、さっぱりわかりません。ましてや期限が
あるものですと、その期限に間に合うかどうか不明だと、場合によっては手遅れになることもありえます。
一方、報告しないことが日常化すると、部下にとって自分のペースで仕事を進めることができます。
仕事が遅くても許されることになるのですから、こんな楽なことはありません。
結局、上司に報告できない人は、まずもって仕事ができない人と考えてもいいのではないでしょうか。
これに対し仕事ができる人は、報告を欠かしません。期間がかかる見込みであれば、途中で経過報告を
します。そして指示された件を解決するのに支障が出た場合は、速やかな報告を欠かしません。
仕事ができる人は上司の指示の意味をよく理解しようとします。与えられた指示の重要度、緊急性を
把握しようとし、自分のスケジュールにどう組み込もうか考えていきます。
仕事ができない人は、なんでも「はい」わかりました、とは言うものの、与えられた指示を平面的にだけ
受けていますので、この違いはとても大きいものがあります。
また経過報告により、指示された件に修正が加わり充実した内容の完成品になるのと、結果、途中修正ができず
平凡な完成品になるのと、その違いは明らかです。
こうした積み重ねが、本人の今後の成長に差ができることに繋がります。