銀行業績
神奈川県内に本店のある信用金庫は8行ありますが、上半期の決算が出そろいました。
本業のもうけを示す実質業務純益は。5信金で前年同期を下回りました。
貸出金残高は増えているのですが、日銀のゼロ金利政策を反映していることもあり、
貸出金利の低下が響いたようです。
どの金融機関も優良な法人への貸し出しを増やしたいのでしょうが、こうした法人は
限られていますし、また金融機関同士の貸し出し競争になり、自ずから貸出金利が低く
ならざるを得ないのが、現実でしょう。
こうした中で業務純益が増加した信金は、企業が手掛ける事業のビジネスモデルの成長性を
評価して貸し出す、「事業性評価」融資の件数を増やしています。
決算書や担保・保証人にこだわらず、リスクを抱えるも、事業の将来性を評価して貸し出す
わけですので、必然貸出金利は高くなります。従って、事業性評価融資を増やすことが、
増益に寄与することになります。
本来金融機関は、こうした融資に応えることで、地域企業の成長発展に貢献することが、
大きな使命だと思うのです。
そのためには、企業の事業の成長性をを見極める「目利き」としての実力が問われることに
なります。
そういった意味で金融機関も、今まで以上に競争の時代に突入したと思われます。