配偶者控除廃止の動き
配偶者控除が、どうも2017年から廃止になるようです。もし廃止が決まればパートの主婦の
給料103万円の壁がなくなることになります。
今まで夫の扶養家族の範囲内で働いていた主婦も、廃止となれば即増税となりますので、
働き方を検討せざるを得ないことになります。
そもそも配偶者控除は時代にそぐわない状況になってきていました。女性の社会進出が目覚ましい
状況にあるにもかかわらず、もっと働きたい女性であっても、年収の壁で働き方をセーブする方も
いるのが現実でした。
これは企業にとっても由々しき問題でした。能力のあるパート主婦の方が、時間制限をして働くことは、
企業のマンパワーをそぐことになりますから、人手の手配に四苦八苦している状況でした。
今後、こうした課題が解消してくると思われますが、配偶者控除廃止による増税負担を、いかに
解消するか、新たな控除制度が創設されるのではと、考えられます。
いずれにしても女性の一層の社会進出が、一方では男性の働き方も変えていくのかもしれません。
男性のフリーターがさらに増えることもあり得ることです。
配偶者控除が単なる税制の改正にとどまらず、社会的に大きな変革を生み出す可能性があるという
気がしてなりません。
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