言葉の力
武田鉄矢は歌手であり、俳優でもあるのですが、彼は結構、学識が広いと感心したことがあります。
それは、何かの雑誌で書いていたことで、幕末の坂本龍馬の土佐の言葉を、長州の言葉と比較して
いる記事です。
現在国会で使われている言葉は、長州弁ということです。「~であります」という言い回しは
萩などの城下町で使われているもので、確かに国会議員は、よくこういう言い方をしています。
「おっしゃる通りでございます」の長州弁に対し、土佐弁は、「げにまっこと」などというように、
はっきりしています。
また、長州弁で言うと、「このままでは日本はいけないのであります」と他人行儀になりますが、
土佐弁だと、「このままでは日本はいかんぜよ」と本気になり、迫力が違います。
土佐弁だと、何やらカッと胸の内が熱くなってきます。坂本龍馬になった気がします。
これから政治家は、長州言葉でなく土佐言葉で話してみてはどうでしょうか。きっと国会は
迫力を帯びた熱戦になること疑いなしです。