税務相談会
先日久しぶりに、まる一日、税務相談日で応対しました。20年ほど前から、大手不動産会社の
税務顧問をしていますが、毎月一日所定の土曜日に相談者に事務所に来てもらい、各種の税務相談に
答えるものです。
当初は私が対応していましたが、そのうち人材も育ち実力もついてきましたので、今では
資産税課の者が順番で担当してくれています。
しかし、毎年1回だけ私が担当しているのです。それは確定申告月である3月です。
資産税課はこの時期、譲渡や贈与の申告が多く、とても忙しいのです。
それで私が担当するのですが、直接多くの相談者に接していると、最近の相談の傾向が
よくわかります。
それは、やはり相続税の相談です。今年から相続税の大幅改正があり、基礎控除の縮小で、
相続税がかかる人が大きく増えることが見込まれています。
相続税がかかるのかどうか、事前に贈与をしておいたほうがよいのか、どういう対策が有効なのか
等々、多岐にわたります。
税には素人の方が多いですから、ときには突拍子のない質問が出ることがあります。こうした質問
の場合、よくよく相手が言わんとすることを聞き出すことが大切です。
こういう時に、専門用語を振りかざすと相手が理解不能となりますので、いかに分かりやすい、平易な
言い方に変えて話を進めていくかが求められます。
ともあれ、無事一日が終わって、ほっとしたところです。