確定申告終了
今年の確定申告業務も終了しました。事務所全体で600件以上となりましたが、この数値は
多いか少ないか、良くわかりません。
ただ言えることは、ここ数年、譲渡所得が多いことが特徴となっています。相続税や贈与税と
言った資産税に力を入れていることもありますので、その流れかと思われます。
相続の結果、取得した不動産の譲渡もありますし、住んでいた自宅を譲渡して優良な高齢者
用老人ホームに入居する人も増えてきています。
もちろん相続した建物が賃貸用のマンションやアパートの場合は、取得した時から不動産収入が
発生しますので、確定申告で不動産所得が必要になってきます。
それから贈与に関しては、親から子供への住宅資金の贈与や、結婚後20年以上配偶者への
居住用贈与もあります。これらはいずれも非課税の特例を使って贈与税負担を極力少なくしている
のが特徴です。
こうした申告書を見ていて感じることは、その家族ごとに何らかの事情があり、不動産や預貯金の
移動がなされることから、家族関係まで推し量ることが可能となることです。
もちろん、こちらからの提案として奨める場合もありますので、われわれとしては、慎重な検討を
しておく必要があります。逆に言うと、専門家としてのやりがいにもなるわけです。