相続税の遺言控除
政府は、平成29年度より相続税の基礎控除の上乗せを新設する方針を
固めたとのニュースが流れました。
相続税には基礎控除がありますが、これに「遺言控除」を新たに新設すると
いうことです。
この遺言控除では、数百万円の控除枠が新たに増えることになりそうです。
これにより、控除枠が300万円だとすると、30万円から最高165万円の
相続税が減額するわけです。
遺言を残さないことにより、遺産相続をめぐる紛争が絶えないことは、
よく見られることです。
この紛争防止だけでなく、遺言に明記することにより、空き家になりやすい
不動産の処分も進むことになります。
これは堅い頭のお役人にしては、とても柔軟な思考です。相続税の減税額は
それほどではないですが、久方ぶりのクリーンヒットです。今後の進展が
楽しみです。
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