東京都知事
とうとう舛添さんも辞職することになりました。政治家の出処進退は、本当に難しいものだと
思いました。
都民のみならず、国民のほとんどが舛添さんの答弁に納得せず、世論に押され、各党からも
見放され、四面楚歌に陥ったことが、断を下したことになりました。
舛添さんは確かに頭脳も明晰だし、行動力もあったようですが、こういう事態になった時に、
冷静に状況を読み、適切なアドバイスをしてくれる恩師のような人がいれば、また違った展開
になっていたかもしれません。理性を失った個人の独断の限界を感じました。
それから、家族旅行の費用も糾弾の一つにされていましたが、もし本当に都知事としての
事業活動が入っていたとしたら、公的費用と個人的費用を案分し、個人的費用は個人のポケットから
支出していたなら、世間はこぞって公明正大さに拍手を送っていたでしょう。
もともと舛添さんは、自民党の政治家でしたが、新党改革を結党し自ら党首になった折に、
自民党から除名を受けた身でした。
都知事選に立候補した際には、除名された自民党の推薦を受けて当選したわけですから、
その恩義はあったはずです。そこのところを忘れていたような気がします。
やはり都民の税金を個人的に費消したことと、過剰な驕りが、結果を招いたことになったわけです。
東京都知事東京都知事