価格競争からの脱却
日本の内需企業は、今までコスト削減による安売り競争を重ねてきていました。 なんでも安ければいいということで、品質やサービス、納期などに多少問題が あっても価格が最優先されていました。
しかしながら、最近では安売り競争から高単価商品や付加価値のあるサービスを 投入して、利益拡大戦略にシフトしてきているように感じ取れます。
例えば牛丼の松屋フーズでは、390円のオリジナルカレーより高い490円の 創業ビーフカレーや、830円もするうな丼といった新商品を投入し、高付加価値メニューを 積極的に取り入れています。
コンビニのローソンも、自社開発のPB商品の売れ行きが良く、販管費は増えたものの 営業利益率は逆に高まっています。
どんな業界も人手不足ではありますが、価格を抑えて利益を減らして耐えるのではなく、 価格競争から離れて、本当に求められているものを生み出して単価を上げていくことが 求められています。今は、そういう時代に入ってきたと思うのです。