企業文化
「企業文化」という言葉があります。「組織風土」とも言い換えることができますが、
この言葉は、抽象的で具体化することが難しいものでもあります。
この「企業文化」を定義すると次のようになります。「企業の構成員に共有された
価値観であり、思考や行動の規範となっているもので、組織構成員の日常活動を通じ、
学習によって継承されていくもの」
従って、その企業の構成員が共有している「価値観」や「思考及び行動の規範」が
好ましいものであれば、そういう状態を実現している企業の「企業文化」は
「好ましい」ということが言えます。
普通、企業は「経営理念」とか「経営ビジョン」、最近では「クレド」といったものを
掲げていますが、ここに掲げているものが、その企業の企業文化を現しているかというと、
現実は必ずしもそうではないと思われます。
実際に考えてみると、例えば「その企業は歴史が古く、社員も平均年齢が高く業績も悪化
しており、企業全体に活気がなく、新しいことに取り組もうとしない風土が蔓延している」
こういうことが、企業文化と言えます。
一方、「その企業は、みんな折り目正しくあいさつし、社員の上下の風通しがよく、
新しいことにチャレンジすることが大好きで、失敗もあるけれど、大きく伸びており、
活気が満ち溢れている」といったことも、企業文化です。
そういった意味で、「企業文化」というものは、企業の盛衰を図る隠れた物差しでもあると
考えることができます。
それだけ企業文化は大事なものですので、好ましいものにするには、経営者や幹部の責任は
大きいということになります。
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