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ノンフィクションにふける

 最近、ノンフィクションものに凝っています。

 と言いますのも、確定申告の忙しい時期が終わったのもつかの間、事務所内の組織編成、

50人近い社員との個別面談、4月からの給与改定など、いくつも重要な行事が重なり、

ちょっと一息入れたくなったからです。

 新聞で、『無人島に生きる16人』というノンフィクションの記事が目に留まり、さっそく

読んでみました。子供のころ夢中になって読みふけった『ハックルベリー・フィン』や

『トム・ソーヤの冒険』を彷彿させてくれました。

 この本が皮切りになって、数冊の本を購入してしまいました。生死の境から生還した

ノンフィクションものは、本当にリアルで、手に汗握る思いで読みふけってしまいます。

 一番感動したのは、『脱出記』でした。ポーランド人はじめ7人の戦争捕虜が、シベリアの

捕虜収容所から1年余りかけてインドまで脱出し、救出されたときは、4人になっていたという

極限の中での生還劇は、すさまじいものでした。

 それから、南極から生還したシャルクトン隊の『そして奇跡は起こった』もまた、感激ものでした。

 しかし、こうした本を読むのは困ったことでもあります。なぜなら、最後まで読み終えるまで

途中で終われない、ということです。この先はどうなるのか、落ち着かなくなるのです。

 それにしても人間の生き抜く力というものは、奇跡を呼ぶほどの凄味があります。

人間って素晴らしい生き物であると、改めて感動した次第です。

 それはそうと、手に足がつかなくなりますので、このくらいにしようかと思っています。

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