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「経営通信2017年8月号」を発行しました

特集記事は、自社の健康診断ツール 「ローカルベンチマーク」って何? Part1です。

ロカベンは、企業と金融機関との対話ツール

<社長>

最近、取引銀行の担当者が、会社の強みや課題、聞聞き慣れない経営分析値などについて、盛んに聞いてくるのですが、どうしてでしょうか。

<税理士>

金融機関は、金融庁から融資先企業の現状を知り、積極的に経営者と対話することを求められています。これまでの担保や保証に依存した融資から、企業の事業性評価に基づく融資や経営改善、生産性の向上等の支援への積極的な取り組みが期待されています。

<社長>

具体的にどうなるのですか。これまでの融資と変わるのでしょうか。

<税理士>

企業の経営診断としての指標・手法であるローカルベンチマーク(ロカベン)を使います。

ロカベンは、現状の把握と問題点を洗い流すための「財務情報(6つの指標)」(図表)と問題点を改善し、今後の方向性を導き出すための「非財務情報(4つの着目)」の2つに分けられます。

各データをもとに、経営者と金融機関が、同じ目線で「企業の経営力の評価と経営改善に向けた対話」を行うためのツールとして活用しようとしているのです。

非財務情報(4つの着目)については、次号で詳しくご説明します。

財務情報(6つの指標)…現状の把握と問題点の洗い出し

(1)売上持続性

●売上増加率 【計算式】(売上高÷前年度売上高)-1

売上は、会社の血液ともいえる資金の源泉であり、売上増加率は企業の成長ステージ(創業~成長段階、衰退~再生段階)を判断する為の有用な指標になります。

(2)収益性

●営業利益率 【計算式】営業利益÷売上高

営業利益率は会社の本業における収益性を判断する重要な指標になります。

(3)生産性

●労働生産性 【計算式】営業利益÷従業員数

成長力、競争力を評価する指標で、キャッシュ・フローを生む収益性の背景にある要因と考えられます。

(4)健全性

●EBITDA有利子負債倍率 【計算式】(借入金-現預金)÷(営業利益+減価償却費)

有利子負債がキャッシュフローの何倍かを示す指標であり、有利子負債の返済能力を測る指標です。

※ EBITDAとは、利払い前・税引き前・償却前利益のこと。

(5)効率性

●営業運転資本回転期間 【計算式】 (売上債権+棚卸資産-買入債務)÷月商

過去数値との比較や、売上増減との比較から、運転資本の増減を測り、回収や支払等の取引条件の変化による必要運転資金の増減を把握する指標です。

(6)安全性

●自己資本比率 【計算式】純資産÷総資産

総資産のうち、返済義務のない自己資本が占める比率を示す指標です。自己資本の増加はキャッシュ・フローの改善につながります。

出典:TKC事務所通信

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